あの暑い 夏の記憶


わたしたちは昼からまた、いつもの様に旭んちのお手伝い。

もう新しい人たちが来ていて、旭が説明して回っていた。


ひとりは、新村聡さん。

26歳で、去年までサラリーマンだったらしく、農業経営をしたいと、勉強に来た。


もうひとりは、川中珠子さん。24歳。

将来は自給自足の生活に憧れていて、田畑作りの勉強をしに来た。


2人共、明るくて勉強熱心。



珠子さんが来て1番喜んでいたのは、お姉ちゃんを欲しがっていた旭で。

畑から戻って来た時には早くも、2人は仲良くなっていた。


「…珠子ねぇ!こっち、こっち!」


「なぁに?あっ!すごい、これ全部旭ちゃんの!?」


「集めたんだよ!!」

旭は得意げにビーズのコレクションを見せびらかしている。


「…あれ?こっちの子たちは?」


「あたしの友達の心音と日夏だよ!」

隣に住んでるんだよ。と、付け足し、旭がわたしたちを紹介する。

わたしも日夏も、新しく来た2人に自己紹介を済ませた。