あの暑い 夏の記憶


「なっ…もう昼だぜ!腹ペコなのにっ!!」


「…日夏、おにぎり食うか?」


「食う!!やっぱしっ、さすが耕にぃだな~」

日夏は美味しそうに、耕にぃの作ったおにぎりを頬張った。


「心音?何でまた料理なんて作ろうとして」

と、耕にぃは眉間を寄せた。


「だって…葵ねぇは大変だもん!わたしが作るって決めたの。そうしたら葵ねぇは寝てられるでしょ?だから、自分のことは自分で出来ないと…葵ねぇ、寝てられないから」

葵ねぇをチラチラと目線を移しながら、耕にぃに話す。


「…そっか。でも、俺もいるし、包丁や火を使う時は言うんだぞ?」


「じゃー言えば作ってもいいの!?」


「仕方ないなー…。いいよ。だけど無茶は駄目だからな?」


「うん!!」

わたしは笑顔で返事をしたら、耕にぃも笑ってくれて。

葵ねぇは、瞼を上げてちょっと驚いていて。


「オレ…絶対心音の作るもん食わね~…」

日夏だけは肩を落としてガッカリしていた。