あの暑い 夏の記憶


日夏と野菜を持って家の中に入ると、葵ねぇは布団に横になっていて。

わたしたちに気づくと、おかえり。と、声をかけた。


「葵ねぇもおかえりなさいっ!」


「…葵ねぇ、ダイエット成功じゃんっ。やったじゃんか!」


「日夏、あんたもダイエットしてみる?お肉禁止だからね!」


「それは無理っ!…ごめんなさ~いっ!」


「…葵ねぇっ!わたし…サラダ作ってあげるよっ」


「は?」


「美味しいもん野菜!食べればきっと元気になるよ!」

そう言うと、耕にぃは笑ってわたしを見る。


「心音?ご飯の心配なら大丈夫だよ。俺が作ってやるからな?」


「ううんっ、違うよ!わたしが葵ねぇに作るんだよ。だから耕にぃはもう畑戻ってもいいよ!日夏もいいよ!」


「…だけどなー。心音?包丁使うんだろ?」


「うん。いつも葵ねぇの見てるからわかるよ!だから2人共行っていいよー」

って、言ってるのに。


耕にぃも日夏も眉を吊り上げて動かなかった。