あの暑い 夏の記憶

「…赤ちゃんって、何でお腹の中にいるんだろうね?どうやって入ったのかな?」


「何でって言われてもな~…オレにもわからん…」


「そっかー」



確か…葵ねぇは…子供を包む準備とか言ってた…。


それと何か、関係あるのかな…?


人間の体って…よくわかんない。



旭ママがわたしたちに、早く寝るように言いに来た時に聞いてみたら。

「そうね…。2人が愛し合ってるから赤ちゃんが出来たのよ」
って。



耕にぃが“愛”って“恋”とは違うって言ってたことを頭にかすめる。


…そうなんだー。



わかったよ。


葵ねぇと耕にぃはお互い愛おしいって思ってたからなんだね。



おやすみ葵ねぇ…。


おやすみ赤ちゃん。



『早くあおいねぇが元気になりますように』

短冊を枕元に置いて…。




わたしがこの事実を知るのはもっと後、中学生の保健の授業で理解することになる。