あの暑い 夏の記憶


この日は、わたしも日夏も旭んちにお泊りした。


お祝いは耕にぃの説得で、葵ねぇが帰ってきてからにしようということで落ち着いた。


今日は色んなことがあったのに、全然眠くなくて。


準くんも交じって、日夏たちはDSで遊んでいる。



わたしのDSは、葵ねぇに貸したんだ。

病院に一人で寂しくないように。




「…葵ねぇの赤ちゃんってことは…わたしの…いとこだ!」


「…さっきからブツブツ独り言言って何やってんだよ~?」


「うん…。赤ちゃんのこと知りたくて…調べてるんだけど…難しくて…何書いてるか全然わかんない」


日夏はわたしが手に持っていた本を取り上げた。

「何々~?…“赤ちゃんの本”?…赤ちゃんは母親の…。母親の…だぁっ!!漢字が読めんっ!」
と、本を放り出す。


わたしは本を拾い上げ、何すんの!と、言い返し。

「…でしょ?ちっともわかんないんだー…」

また、本を開いた。