あの暑い 夏の記憶


旭パパも広じぃも、肩を落とし深く息を吐き出した。


何だろう…。

どうしたんだろう。


みんな喜んでる。


葵ねぇは大丈夫なの?




耕にぃママが口をへの字にしているわたしたちに歩み寄り、こう言ったんだ。


「葵ちゃんのお腹に赤ちゃんがいるのよ。葵ちゃんはママになるの。で、耕毅はパパになるのよ!」



わたしも旭も日夏も。

それは見事に、口を開けてぽかーんとしていた。



「…えぇ!?」


「葵ねぇが…。ママ!?」


「耕にぃがパパ!?」



「…えぇーっ!?」

わたしたちは大きく口を開けたまま、立ち尽くす。


耕にぃママが嬉しそうに。

「そうよー!!病気じゃないのよ?お腹の中でこーんな小さな赤ちゃんを育ててるの」

と、親指と人差し指を合わせた。