あの暑い 夏の記憶


重苦しい空気に包まれた部屋の中。

旭が口を開く。

「ちょっ…。まだわかんないじゃん!!おねぇかどうかなんて…!!日夏ずっといたならわかるでしょ!?」

日夏に近寄り、肩を掴む。


「…ゲームしてたし。…わかんね~よ…」

俯き加減で申し訳なさそうに答えた。


「直さんは!?葵ねぇと一緒にいたでしょ!?」

必死に直さんに訴えかける。


葵ねぇは直さんが返事をする前に。

「…旭?もういいから、ね?」

取り乱す旭に、やめるよう促した。



「やめてよ、旭ちゃん。…僕もお金なんて知らないですよ」

直さんが返事をした。



その返事を聞いて、わたしの腕を力強く掴み、葵ねぇが出て行こうとした。



耕にぃは、わたしたちに鋭い視線を落とし。


「…ったく、どうしてくれんだよ。こんなことやらかしやがって…」

確かにそう言った。


直さんが同意したように頷いた。

「ほんと迷惑ですよ!!」



違う…!!




違うっ!!



耕にぃのバカっ!!



違うよっ…!!



わたしの大好きな耕にぃは…。

ここにいないっ。