あの暑い 夏の記憶


「そんなよそ者の話なんて信用できません!!耕毅に取り入って、こんなことを企んでいたのね。どうりで物がなくなるはずだわ」


酷い!!耕にぃママ…。そんな風に見てたんだ…。

葵ねぇはそんなことしないもん!!



「あ、…葵ねぇは違うよーっ!!ヒック…。違うもん!!」


「心音?いいから。…静かにしてて」

葵ねぇが低い声でわたしを制止させた。




葵ねぇ。…何で、ちゃんと否定しないの?


違うってちゃんと言ってよ!!



そんなこと思ってないって。



ちゃんと言ってよー!!



耕にぃに取り入ってるわけじゃないよ!!



耕にぃママが言うように…“よそ者”だから?


何でみんなそんな顔するの!?



今日は8月7日だよ!?

今日はみんなで七夕まつりだって…。

北国の遅い七夕。

みんなでお願いごと書いて…。




わたしは、悔しくなって。


本当に悔しくなって。




瞳から流れ落ちる涙を堪えることができなかった。