立ち尽くす日夏も、耕にぃも旭ママも、そこに耕にぃママまでいてみんな怖い顔をしていた。
「…おかしいわねー。なくなるなんて?確かにあなたに頼んだわよね?」
「はい。…確かに」
旭ママが低い声で葵ねぇに問い詰めていた。
「ここに確かに入れたわよね?」
「…はい、見ました」
「…どうしたの?」
旭が後ろから耳打ちしてきた。
わたしも小さな声で答える。
「わかんない。…でもなくなったとか…。…あっ!」
わたしは思い出したかのように、声を上げた。
そうだ!お金だよっ。きっとそう!
「…え?それがなくなったって騒いでるの?」
「う、うん…。多分…。だってあの引き出しだもん入れてたの」
わたしと旭が声をひそめている間も。
部屋の中はただならぬ雰囲気で、みんなが顔を強張らせて。
葵ねぇが、一人正座していて。
何だかものすごく、不安になった。



