あの暑い 夏の記憶


「そっかー。お兄ちゃんかー…。ほんとーに!?」


「ほんとだってば!」


「わかった!うん!わたしもあんなお兄ちゃんがいいな!」


「…うん」



体育座りをして膝の上に顎を乗せ、準くんを見つめる。

そんな旭はかわいかった。



だからてっきり、旭は準くんを好きなんだと思ってた。



お兄ちゃんかー…。


なーんだっ。


そーだよね!


わたしは自分の勘違いに、恥ずかしくなった。



「旭…ごめんねっ」


「え?何が?」


「ううん!何でもなーいっ」


「何よーっ?変なのーっ!」


「ヘヘッ」


「続き、やっちゃお!」


「うんっ」

わたしと旭がその場を立ち上がる。


その時、旭の目線がやっぱり準くんを追っていたことにわたしは気がつかなかったよ。