あの暑い 夏の記憶


よろよろ歩きながら、また葵ねぇに暴言を吐きまくる日夏はやっぱり…反省なんてしてなかった。


小屋の前には、耕にぃのお父さんの広じぃがお出迎え。

「おっ!お帰り!」


「ただいま~!!」

わたしたちは声を揃えて言った。


「にち?しっかり勉強してきたか?ん?」

そして、広(ヒロ)じぃは日夏の顔を覗き込む。


「広じぃまで!なんだよみんなして~!」

広じぃは耕にぃのお父さん。

あんまり耕にぃとは似ていないけど。

背が低い広じぃは機械をガンガン運転しまくっている時がカッコイイ!


「みーちゃん、おやつあるから食べなね」


「はぁーい!」


「にち、ジュース取って来てくれな」


「はぁ~い…」

わたしと広じぃが小屋に向かう方とは逆に、肩を落とし歩いて行く。


こうして、わたしと日夏の2人は学校が終わると広じぃんとこの小屋に寄る。

日夏は広じぃんちにジュースを取りに行くのが日課。


もうすぐ3時の休憩なんだー。