あの暑い 夏の記憶


「もう寝なよーっ!」


「はーい…」


葵ねぇが電気を消し、扉が閉まる音を確認した時。


「日夏?起きてるでしょ?」


「…何だよ?早く寝ないと、また寝坊するぞ」


「ん…。耕にぃ…、今日…、来なかったね?」


「あぁ~。…忙しいんじゃね~の?」


「変だなー。今日…、1回も見てないなー」


「…だから。…忙しいんだろ?オレはもう寝るぜい…」


「ん。…おやすみ」




今日一度も顔を合わせていない、耕にぃがうちに来なかった。

ご飯食べに絶対来ると思っていたのに…。


耕にぃのいない食卓は寂しく感じた。



小屋にも、必ず顔出すのにな…。



耕にぃは、その次の日も、またその次の日も来なかった。