あの暑い 夏の記憶


日夏が、昆布も大変だと言ってたね。


札幌で葵ねぇも話してくれた。
みんな一緒だって。

畑だって、トマトが食べれるからとかじゃないもんね。


それがお金になって返ってくるんだよね。



…そういうことなんだね。




「今度うちにおいでよ!1日体験。一般公開もしてないし、入場料取るようなそんな大きな牧場じゃないけどね。搾乳教えてあげる」

笑いかけてくれた準くんに、旭が一番喜んでいた。


「…でも、今はほとんど機械でしょ?」

旭ママが話しに割り込んで来た。


「はい、搾乳機使ってますよ。でも、最初は手で搾りながら様子見るんで」


「…へー、準ちゃんすごい!!やりたい!!行きたい準ちゃんちっ!明日にでも行きたい!」

興味津々の旭は、大胆にも準くんにしがみついた。


それを旭ママが見逃せるわけもなく。

「旭っ!バカなこと言って!車の中で暴れるのやめなさい!!」


「はーいっ。ヘヘッ」

舌をペロッと出して、準くんから離れて姿勢を正す。