あの暑い 夏の記憶


わたしと耕にぃが話している間。


大人たちは酔い潰れたのか、その場で横になって寝てしまっていた。

寝息を立て、ぐっすりと眠っている。


日夏たちは、隣の客室でまだDSに夢中だった。



「あーあ…寝ちゃってるよ」


「ふふっ、いびきかいてるよ」


「どうしようもないなー?」


「耕にぃはお酒飲まないの?」


「夜のお楽しみだよ」

と、ニヤッとして、グラスの中のアイスコーヒーを飲み干した。



「…あーっ!みんな寝たのー!?片付けなきゃダメじゃん」

いきなり現れた葵ねぇは、ラップを片手に残された料理を片付け出した。


冷蔵庫に閉まったり、お酒に蓋をしたり。


「手伝いますよ!」

そこに直さんが加わり、世話しなく動き始めた2人を。


耕にぃは、じーっと眺めていた。



今に始まったことじゃない、もっと前から。葵ねぇにべったりの直さん。


耕にぃはそんな2人を見ながら…、何を考えているんだろう。



嫌じゃ、…ないのかな?