あの暑い 夏の記憶


“愛”…?


「葵が心音を想う気持ちは愛だよ?愛おしくて。守ってあげたくて、支えになって。…信じ合うこと。全てを愛すること」


「…葵ねぇはわたしを愛してるってこと?わたしは…、葵ねぇは好きだけど。愛ってわかんない」


「そうだよ。心音は守られてるんだよ。心音がまだ愛って何かわからなくてもいいんだよ?心音が葵を嫌いにならなければいいんだよ」


「…ん、嫌いじゃない!わたし…、葵ねぇ好き!!」


「それならいいんだ」

大きな手をわたしの頭に乗せ、ポンポンと、優しく叩く。


「…耕にぃも好きだもん!みーんな好きだよ!」


「うん。心音はみーんなが好きなの知ってるぞー」

と、言いながら両手でわたしの柔らかい頬のお肉を触る。


「ヘヘッ」


「今はわからなくてもいいから。いずれわかるから、な?」



葵ねぇと同じことを言う耕にぃも。


昔は、葵ねぇと恋をしてたんだなーと思ったら、恥ずかしくて顔をまともに見れなかった。