あの暑い 夏の記憶


ほろ酔い加減の大人たちは、お誕生会そっちのけ。

それぞれ飲みたいお酒を片手に、葵ねぇが作るおつまみをつまむ。


「そうだ!忘れてたー」

葵ねぇは、手の平を叩き合わせる。


奥の部屋に引っ込んで、またすぐ出て来た手には。

ピンクと水色の包装紙に包まれた箱を抱えていた。


「みんなからだよ!」

わたしと日夏の手に持たせた。


わたしの目の先にいる、葵ねぇも耕にぃもニヤニヤしていた。


包み紙を開けると。

現わになったDSの箱とゲーム。

日夏は青で、ポケモンのカセット。

わたしはピンクで牧場物語。



聞いていたかわからない、酔っ払った大人たちに。

「ありがとう!!」

と、頭を下げる。


反応を示さない大人たちは、完全に酔っ払っていた。



日夏は早速、電源を入れ準くんと旭とでゲームをやりだした。

無邪気に目を輝かす日夏は、本当に最高だ~っ!!と、嬉しそうにしていた。