あの暑い 夏の記憶


大通公園のベンチでちょっと早いお昼ご飯を食べた。


周りの出店で、フランクフルトにタコ焼き。クレープ。

日夏はお祭りみたいだ~っ!!と、瞳を輝かせた。



「昨日、肉食ったとこもいいけど…。オレはこっちのがいいな~っ!」


「アハハッ。さては…緊張するからかー?」


「ふふっ、日夏キョロキョロしてたもんねー!」


「み、心音だってしてたじゃんかっ」


「アハハッ。それにしても…おとなしくしてたじゃん。偉い、偉い」

わたしたちの頭を撫で撫でして、子供扱いする葵ねぇ。


「何だよっ!気持ち悪り~っ!!早く大きくなって葵ねぇを抜いてやるんだからなっ!!」


「へーっ!楽しみだ!!」

意地悪そうにニヤッとして、また、葵ねぇは日夏の頭を撫でた。


悔しそうに。

「…たくさん働いて、また来た時欲しいものたくさん買うんだ!!葵ねぇには買ってやんね~からなっ」

葵ねぇを上目使いで睨みつけた。


わたしも葵ねぇも、ぽかーんと開いていた口を緩め、笑い出した。