あの暑い 夏の記憶


葵ねぇが戻って来て、わたしはトイレで着替え終えた。


「早く行こ~ぜい!」

何事もなかった様に、日夏は葵ねぇを急かした。



「えっ?あ、うん…」

不思議そうに葵ねぇはわたしを見た。


わたしも何事もなかったかの様に、ニコッと笑顔を向けた。





『心音!笑え!!泣き顔が…豚みたいだぞ!アッハハッ』


『…なっ!ック何、豚って!?そんなに笑うことないじゃん!!』


『だってほんとだもーん!心音の真似~っ』


『そんな顔してないもーんっ!変な顔…。ふふっ』


『してるもーん!アッハハッ』

葵ねぇが戻る前。

わたしたちは鼻を押して豚の真似をして笑いこけた。



葵ねぇは何があったのか、しつこいくらい聞いて来たけど。


内緒だもーん!