葵ねぇが戻って来て、わたしはトイレで着替え終えた。
「早く行こ~ぜい!」
何事もなかった様に、日夏は葵ねぇを急かした。
「えっ?あ、うん…」
不思議そうに葵ねぇはわたしを見た。
わたしも何事もなかったかの様に、ニコッと笑顔を向けた。
『心音!笑え!!泣き顔が…豚みたいだぞ!アッハハッ』
『…なっ!ック何、豚って!?そんなに笑うことないじゃん!!』
『だってほんとだもーん!心音の真似~っ』
『そんな顔してないもーんっ!変な顔…。ふふっ』
『してるもーん!アッハハッ』
葵ねぇが戻る前。
わたしたちは鼻を押して豚の真似をして笑いこけた。
葵ねぇは何があったのか、しつこいくらい聞いて来たけど。
内緒だもーん!



