彩りどりの美味しそうな料理が、大きな器に盛られて並ばさっていた。


「うぉ~っ!これっ、これ!全部いいのか!?」

想像通りの日夏の反応。


「いいよ!好きなの取んな」


「わーいっ!!」


日夏のお皿に盛られて行く料理の山を見て。

「食べる分だけだよ!」

と、言い足した。



「日夏は肉ばっかしだねー」

葵ねぇは呆れた様に日夏を見る。


「あったりまえよ!早く大きくなるんだぜい!」


「…え?」


「ブハハッ!!だからやめろってその顔!!」

お腹を抱え笑い出すから、不愉快になったわたしは日夏のお皿からお肉をつまむ。


「あ~っ、オレの肉っ!!」


「ふんっ!いつものお返しだよー!」


あまりにうるさかったのか。

「静かに食べな!」

と、葵ねぇにお怒りをくらう。



最後にケーキを食べて、お腹いっぱいになったわたしの隣で、日夏は2個目のケーキに手を付ける。



葵ねぇはあまり食べていなかったけど、いつものことだから気にもしなかった。