あの暑い 夏の記憶


……パチパチッ…ボォー…

花火の白い煙りが、わたしの顔を包み隠す。


「…うぉ~っ!!」

わたしが落としたネズミ花火が日夏の足をかすめる。


…ヒュッーンッ……パァーンッ

日夏は腹いせにロケット花火をわたしに向けながら追いかけてくる。

「…こっち向けないでよぉっ!」




「行くぞー!?」

太っい打ち上げ花火に火をつけた耕にぃは、小走りでわたしたちの元へ駆け寄る。



ヒューンッ…バァッン…。

パラパラパラパラ…。



「すごーいっ!」


「うぁ~っ!!」



「…今年はみんなで花火大会…見に行こっか?」

花火の黄色い火の粉から葵ねぇはニカッとして、わたしと日夏を交互に目をキョロキョロとさせた。


「わーいっ!行くっ!」


「マジかっ!葵ねぇ!?マジか~っ!?」

わたしと日夏は目をキラキラ輝かせた。


「…マジだっ!」

葵ねぇは、ニヤッとして口元を吊り上げた。


「耕にぃも!耕にぃも行くでしょ!?」

と、わたしは耕にぃの腕を引っ張った。