あの暑い 夏の記憶


「ほんと大丈夫ですか!?汽車で行ったほうが…」

「大丈夫!耕毅くんもお願いね。2人になら安心して預けられるわー」

日夏ママが急いで車に戻り、来た道を急いで引き返す。




「…○○なんて、…知らね~よ…。オレに聞くなよ」


「葵ねぇは知ってたよ…?」


「そもそも、…母さんの、…その、お父さんも…。その、お兄さんも、…オレは知らないんだぜ…?」



「日夏ママはその、…○○ってとこに…。住んでたのかな…?」


「…知らね…。この町の人間なんだと…」




わたしたちが座り込んでヒソヒソと話していると、日夏のリュックを肩にぶら下げて見下ろしている葵ねぇ。


「ほらっ!日夏。荷物置いてきな!」



「…は~い」



今日から数日間お世話になりま~す!

と、日夏は家の中へと消えて行った。