あの暑い 夏の記憶


ご飯を食べ終わると、わたしは外に飛び出して。

耕にぃを急がした。

「耕にぃ!早くっー!」



すると、耕にぃではなく。

1台の車が、家の小道に侵入して来てわたしは言葉を失った。



「心音だけずりぃ~ぞ!」


え!…日夏っ!?


「葵ちゃーん。ごめん!日夏預かって!2日間!」

慌てて日夏ママが降りて来て、葵ねぇに頭を下げた。


その勢いに圧倒され、びっくりした葵ねぇは2、3歩後ずさる。


「え、えぇ…?どうかされたんですか?」


「私の伯父さん…お父さんのお兄さんがね危篤で…。うちのお父さんは日曜日まで海から帰らないし…」


「あっ…!はい。わかりました」

葵ねぇは頭を下に向け。


「どこまで行かれるんですか?」


「…○○で農家してたんだけどね…」


「○○…!?また遠いですね?運転されて行くんですか…?大丈夫です?」


「平気よー。それより日夏。お願いね!」

葵ねぇの手を握り締め、日夏ママはまた頭を下げた。