あの暑い 夏の記憶


題そっちのけで跳び回るわたしに呆れ返り、一緒になって日夏も遊び出した。


「今日は仕方ない…」

と、諦めた様子の葵ねぇは、溜め息を漏らす。


わたしは…。

「耕にぃがプレゼントしてくれた帽子ー!」

と、ぴょこぴょこ跳ね回る。


「けっ!オレより10日早いだけじゃんか!」

日夏の吐き捨てた負け惜しみとも取れる言葉。


ふふん、だっ。



毎年誕生日会は日夏のと合同で広じぃんちでやるんだー。


今年は8月2日の日曜日!

楽しみだなっー!!

嬉しーなー!




跳ね回るわたしを見なかったことにしたのか。

「準にぃ。いいな~っ。DS!!」

日夏の興味は他に移る。


「にちー、やってみっか?ポケモン?」


「やるやる~っ!!相手いればポケモン交換とかできんでしょ!!?」


準くんはカセットを入れ替えて、日夏に本体が黒いDSを手渡した。


「トレード相手がいないからなー…」


休憩の度に、日夏はポケモンに夢中。


日夏はすっかりお兄ちゃんみたいな存在の準くんに懐いてしまった。