プリンス君家の7日間



「まぁ、良いよ。
ちゃんと、覚えててくれたから…」




涼が切なそうに微笑んで、そう言った。


圭人には分からない、猫だった頃の気持ちを含めての意味で。







「よし。邪魔者はとっとと帰りますか。」



っと言ったのは涼。



「…何で?」



あたしは訳が分からずに、聞き返す。


その横でハァと溜め息を吐く圭人。


「ん〜、内緒♪」


意味深に笑う涼に、俯く圭人。



どーゆうこと?




「あ、あと。」



と涼は付け足す。