コツコツと足音を鳴らしながら、近づく人影。 「あ、居た。」 「…圭人、……と…」 「久しぶり。明日香。」 ニコニコと圭人の横に立つ、"涼"らしき男の子に目を奪われた。 「…明日香、コイツ覚えてる?」 「…ククク…」 あたしは泣きそうになった。 罪悪感からと、嬉しさで……。 「…渡辺、涼。」 涼は、こっちに近付いて「ご名答♪」と笑った。