プリンス君家の7日間



……学校まで。



そう遠くは無いから、直ぐに着いた。



生徒の数も少ない時間帯だったから、何か言われるコトもなく。







「じゃあ、学校まで有り難うね!」



「おぅ。」





あたしが手を振り、自分のクラスに入ろうとした時。






「なぁ、明日香!」




圭人の声が後ろから飛んできた。



あたしは声のした方へ、振り向いた。





「…放課後、ちょっと用事あるから教室残ってて。」