―……やっと、分かったよ。 だから……、 だから神様、もう元に戻して………。 あたしは、そんな願いを胸に深い眠りに落ちた。 真っ暗な夢の中、優しく笑ってくれてたのは、神様? それとも、圭人? はたまた、涼? でも、その人共にあたしも微笑んでいた気がする……。 ―……大切なのは、 物質的な幸せだけじゃないんだ。 ―……きっと、 自分の想いも大切なんだね。 ―……何で、 いつも見ていただけだったんだろう。