あっという間に夜になり、いつも通り猫部屋はロシアンブルー達に占領されて圭人の部屋で眠った。 「ん〜……」 軽く目を擦りながら、寝言を言う圭人。 中学生のくせに、襟足を軽い茶色に染めていて、綺麗な二重に笑うと出るえくぼ。 優しくて、取っ付きにくい部分もあるけど、不器用なだけで。 あたしは、そんな圭人を好きになった。 こういう風に圭人を眺めると、一緒に居た年月は少なくても、本当に好きなんだなぁって思える。