―……午後8時 あれから俺は、ひっそり佇む神社の傍らに居た。 明日香は俺を忘れていた。 人間だった頃の俺を。 「なんで……。」 まさか、ホントに猫になるなんて思ってなくて。 願った翌日の朝に、意気なり黒い毛並みの猫になっていた。 『猫になって、明日香の側に居たい。』