「朝飯、とってきてやるよ。」 そう言って、部屋から出ていく圭人。 何も言えないあたしは、ただその姿を呆然と見ることしか出来なかった。 …あたし、何も出来てない。 圭人ん家の飼い猫になったけど、あたし、役に立ててないじゃん。 人間であろうと、猫になった今の自分であろうと、無力であるに変わりなく……。 そんな自分が一番腹立たしかった。