プリンス君家の7日間




「何で気付いてくれねぇんだろうな。」





あたしの目の前に、圭人の顔があった。


圭人の鼻息が掛かる近さ。





な、なに?気付いて…って。


あたし、何かしたっけ?




圭人は両手で、あたしの顔を包み込み、切ない顔をした。






何でそんな顔すんのよ。


いつも笑ってるのに。




「あすか………。」