「…どこに行ったんだろうな、…涼。」





(やっぱりっ!!)





あたしはボソッと呟いた圭人の言葉で確信した。



あの写真の3人は小学生の頃の幼なじみで……





『忘れられるって、寂しいよな……。』






そう言った黒猫と、もう一人の男の子の姿が重なる。







そうだ…そうだったんだ。






「涼、小学生ん時に引っ越しちまったもんな。」







涼、あの黒猫は…



あたし達の幼なじみだった…涼だ……。