プリンス君家の7日間




がさがさっという音と共に、夕刻の闇へ消えていった黒猫……。





………………。




「渡辺、涼。」





あたしは、おぼろ気な記憶から引っ張りだす昔の風景。



「涼………」





思い出した…、



昔の…………







「アスカ!」




「えっ…」






昔の記憶から名前を呼ばれ現実に戻るあたし。