プリンス君家の7日間




「…忘れられるって、悲しいよな。」





意気なり話しだして、元来た草むらに帰ろうとする。





空を見れば、いつの間にか夕方の空になっていた。






「ね、ねぇ!」



あたしは咄嗟に呼び止める。



「…どういう、意味?」





『忘れられるって、悲しいよな。』






「…明日香、覚えてねぇのかよ。





『渡辺、涼を。』」