プリンス君家の7日間




フルフル震えながら、スカートのポケットに手を入れ、ハンカチを出す。





「ケガしてるなら、放っておけないよ。」




私は黒猫にそう言うと、落ち着いたのを見計らいサッとハンカチを右足に結んだ。




「これでよしっと。」




私は黒猫にハンカチを結んだあと、静かに立ち去った。