フルフル震えながら、スカートのポケットに手を入れ、ハンカチを出す。 「ケガしてるなら、放っておけないよ。」 私は黒猫にそう言うと、落ち着いたのを見計らいサッとハンカチを右足に結んだ。 「これでよしっと。」 私は黒猫にハンカチを結んだあと、静かに立ち去った。