「ケガ、しているの?」 よくよく見てみると、右足にブイ型の傷を負っていた。 「ケガしてる…」 そっと右足を捕ろうとすると、 「シャー…!」 牙を向いて、私に威嚇した。 「ぅわっ…!」 幸い噛まれはしなかったが、その場に尻餅をつき、動けなくなってしまった。