「えっと、少し寝ぼけてるだけ。……アハ」 …………………。 そう言った私の顔をまん丸な目で見つめる、二匹の猫。 あれ?私、何か変なこと言った?? 「え、なに?」 「アンタ、本当にアスカ?」 「はい?」 疑わしそうに言ったのは、三毛猫の方だった。 ロシアンブルーの猫は、毛繕いの手を上に上げたまま固まっている。 「アスカ、じゃない喋り方だ………」