プリンス君家の7日間




「えっと、少し寝ぼけてるだけ。……アハ」





…………………。







そう言った私の顔をまん丸な目で見つめる、二匹の猫。




あれ?私、何か変なこと言った??







「え、なに?」



「アンタ、本当にアスカ?」




「はい?」






疑わしそうに言ったのは、三毛猫の方だった。




ロシアンブルーの猫は、毛繕いの手を上に上げたまま固まっている。







「アスカ、じゃない喋り方だ………」