圭人は「少し待ってろ」って、どこかに行った。 「はぁ〜……」 一生のお願いにしては、かなり心臓に悪いお願いだ。 ちょこんと座って、辺りを伺う。 圭人ん家は、何回も行ったコトがある。 あたしが居る場所は、リビングの一番陽が当たるベランダ付近だった。 カチャっと音がして、圭人の弟が入ってきた。