大人になれないファーストラバー



そろそろ部活に行かなきゃと思いつつ、なんだかくだらない戦いモードに突入して。
お互い負けず嫌いだから引くに引けない。



取りあえず、ジュースおごるのを条件に一時休戦。





蕾に、部活で使うあれやこれが入ってるスポーツバッグを放り投げて。


部活用のTシャツに着替えるために便所に向かった。




少し離れたとこにある便所の前に着き、ドアの取っ手に手をかけると。


四角い曇りガラスの窓に人影が映り、まだ力を入れていないのにドアが勝手に迫ってきた。





ゴンッという鈍い音がするとともに、額から鼻筋にかけて鼻血が出そうな衝撃が走った。




思わず、



「うっ」



と、低い声が出る。




咄嗟な痛みに涙が滲み、鼻を押さえながらその場にしゃがんだ。


中にいたやつは何が起こったのか分かっていないようで、俺が邪魔して開かないドアを無理矢理開けようと押してくる。



俺の肩にドアをガンガン当てながら、内外の様子が微妙に見えるくらいの隙間が出来ると、




「あ。橋本くーん」




と、聞き覚えのある声が斜め上から話しかけてきた。