大人になれないファーストラバー



次の1時間が過ぎれば、長かった1日がようやく終わる。


6限はタケちゃん(命の恩人)の授業じゃないし、一眠りすることにした。





ストーブでほどよくあったまった教室。
世界史担当の教師の念仏のような説明。


心地よい条件が満たされる6限は、まさに睡眠時間。





前の席に座ってる同じ部活の阿宮(真面目)にノート取りを頼んで。
授業内容を真剣に考えているようなポーズをとって目を瞑る。






ただ、あと一つ気がかりなことが。





誰かあの女の視線を遮断してくれ…。





突き刺さらんばかりの視線を、背中やら脇腹にチクチクと感じる。



頭のどこかで常にそれを気にしてて、なかなか深い眠りに入れない。







…佐伯マユナ。

ハヤマと同じく、あんまり関わりたくない人間の一人になった瞬間だった。