大人になれないファーストラバー



「ごっ ごめんっ」





これは計算外だったのか、女子は俺の胸を押すように離れた。




「こっちこそごめん」と出かけたが、この女子には俺が謝るわけが分からないだろうと思い口をつぐむ。

急に手を離した理由は、自分でもよく説明できないから。






「別に」




曖昧に答える時によく使う返事をしておく。

支えた時にした女子からかおった香水のにおいがまだ離れず、普段嗅ぎ慣れないそれに眉間にシワが寄り添うになった。





「ほんとにごめんねっ」





「別に」、は不機嫌そうに感じられたのか、女子は高い声でもう一度謝ってきた。





精の感じられるその謝罪ははっきり言ってあまり耳に入って来ずに。

その時はただ気づいてしまった"何か"に唖然としていた。