「この程度か…人を殴る権利などないな」


そういうとあとはほとんど一瞬の出来事だった。

日傘を使って叩き、全員倒れた。


「軟弱な…」

終わった時に聖は呟いた。少年は唖然としている


「君…一体…」

「自分から名乗れ……と、言いたいけどいい。神木聖(かみきひじり)。神木家の嫡子だ。」


聖はそういうとその場を去ろうとした。

「待って俺、なにか君にお礼をしないと」

少年は聖をひきとめた。

「お前、名前は」


「天原晃(あまはらひかる)。俺のできる範囲ならなんでもするよ」


そういわれ、聖は少し考えた。