"「母さん
今度の土曜日
逢わせたい女の子居んねんけど
会うてくれん?」"







突然りょうは
あたしに言うてきた。






「彼女か?」







聞くと、






"「そや。
俺な、その子と結婚しぃたい思てんねん。」"






いつになく真面目な顔してりょうは言うた。






「ええよ」







(なんや
りょうもいつの間にか大人になったんやな)




そう思た。