ホッと胸を撫でおろした。 無意識に拭った手の平には額の汗粒が滴っている。 まるでサウナの様にベッタリと密着した衣服をいっこくも早く脱ぎたかった。 少し…自分を落ち着かせる様にスピードを減速させる。 もぅ、追ってはいないと…両足に言い聞かせた。 「やっぱり…霧乃MASTER見たよね…」 ため息とともに…無惨にもこけたみっともない姿がフラッシュバックした。 出来れば…信じたく無かった。 運よく見逃していたと、言い聞かせてみる。 思い込む。 自己暗示だ。 さすれば…次第に安心出来た。