夏休み初日

岬と幸喜にダマされた事を知らなかったあたしと聡は、二人が来るのを待ち合わせたカラオケの前で待っていた。

「二人とも遅いな…」

ため息混じりに呟いた聡に

軽く頷いて

岬にメールを送った。


昨日、会ったばかりの聡と二人きりでいるなんて

気まずいうえに会話なんて見つからない。