「お前、何も言わないけど、流衣さん達と会ってるんだよな?」 「会ってないよ。」 輝が勢いよく、後ろに振り返ってあたしを見た。 「まさか、成と会ってから1度もか?」 頷いた。 「はぁ。それはマズイだろ?」 輝は運転席のシートに沈んだ。 「うん、マズかった。」 「誰かにバレたのか?」 「うん。」 「嘘だろ?誰にだよ。」 「……葛城さん。」 「…………一番マズいんじゃねえの?」 んな事、分かってる。