「バイク取ってくる。」 エレベーターから降りて、未だに笑ってる成に言った。 「今日は歩きましょうよ!」 「え?」 「歩いた方が楽しいですよ?きっと。」 きっとって。 「ね?」 「分かったよ。」 あたしは一度取り出したバイクの鍵をしまった。 「よし、じゃ、行きましょ!」 成はあたしの手を取って歩き出した。