シャワーを浴びて、部屋を出ると、煙草を吸いながら、携帯を弄っている柘(タク)の姿があった。 「おぉ、華奈。」 「おつかれ。」 柘のシャツに付いている血を見ながら言った。 「あぁ。」 「流衣は?」 「流衣は、奥に居る。」 あたしは流衣が居る、総長部屋に入った。 コンコン。 「あ?」 中から声がした。 「あたしだけど。」 「入れ。」 ドアノブを回した。