下に降りると、 「おぉ―!スゲーじゃん。」 満足そうな輝と、 「華奈さん?」 目を見開いている成、がいた。 「レイ、サンキューな。」 「この貸しは大きいぞ。」 「はいはーい。」 そして、輝は 「華奈、行くぞ。」 あたしに一言言って歩き出した。 「華奈さん行きましょ。」 成はあたしに手を出してきた。 あたしはその手を握ってから 「レイ、ありがと。」 そう言って店を出た。 後ろで「また来い」って聞こえた気がした。