しばらくして、 「終りだ。」 レイが呟いた。 あたしは目を開けて、目の前の鏡を見た。 「すご…。」 ただ一言だった。 「誰か分かんないかも。」 「分かんないようにしたんだよ。」 「なんで?」 「…………そろそろ、輝来るぞ。」 え、スルー? 「ちょ、ちょっと。」 先に階段を下りていったレイの後を急いで追った。